遺言と異なる遺産分割「望まない遺言…」
2016.04.21更新
父は長年認知症を患い、年末から急に体調崩して入院していましたが、残念ながら年明けに亡くなりました。
もともと、私の両親は兄と実家で暮らしており、土地・建物は父名義でした。
父は、20年以上前、将来兄の家族と同居するため、二世帯住宅にしました。
しかし、兄の結婚相手の希望により同居の夢が叶わず、結局弟の私が両親と同居し、両親の面倒をみることになりました。
それで家族全員が納得していました。
土地・建物を私名義にすることでまとまった矢先、遺品を整理していたら、次のような内容の遺言が出てきました。
「土地・建物を兄に相続させる」
どうやら父は20年以上前に遺言を作成していたようです・・・・
だれも望んでいないにもかかわらず、遺言のとおりにしなければならないのでしょうか??
このような遺言がある場合、基本的には兄が遺言のとおり土地・建物を相続することになります。
もっとも・・・
相続人全員の同意があるなど一定の条件のもとでは、遺言と異なる内容の遺産分割協議をすることが認められています。
遺言と異なる内容の遺産分割協議ができるかどうか、まずは専門家にご相談ください。
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