事案の内容
相続税を納めるほどの遺産もなく、兄弟間の仲も良好です。このような場合、とくに手続をしなくてもいいのでしょうか?
当事務所からのご提案
逆にこの機会を利用して遺産分割協議を行い、その内容を書面に残すようにしてみましょう。なぜなら、次世代以降の禍根を断つ、千載一遇のチャンスだからです。その際には、書面の不備や財産目録の漏れなどをなくすため、弁護士のアドバイスを受けるようにしてください。
結果
「遺産分割協議書」を作成したことで、凍結されていた故人の銀行口座が速やかに払い戻しを受けることができ、不動産の登記変更手続きもスムーズに行うことができました。
ワンポイントアドバイス
相続を放置することの問題点は、代が重なった後でもめたときに、相続人の数が増えてしまい利害関係の調整が難しくなることです。相続人のなかに認知症の方がいらっしゃると、そのときになって協議をしようとしても、前へ進まなくなるかもしれません。トラブルの起きていないこの瞬間を、ぜひ有効にご活用ください。